
監督すみません。
いやあね、こないだ「6才のボクが、大人になるまで。」(原題:BOYHOOD)
見たんですが2015年のアカデミー賞受賞した件で話題だったものだから気にはしてて
スターチャンネル録画したものの3時間って結構時間空けるの難しいもので。やっとこです!
もう皆知ってると思うけどこの映画の何がすごいって12年間かけて同じキャストで製作したってこと
監督気が長いなあ・・
で、今回この映画の感想は省きます(!?)この監督が、
私がどうしてだか分からないけどめちゃくちゃ好きな映画を
(好きな系統からちょっと外れてる)
この「6才のボク」とほぼ並行して撮ってたんですね!ぜーんぜん知らなかった!
なんか感動。なんとそっちは
9年越し×2で18年。このたびまた全部見直しました。
最初に言っときますけど
今回長々書きますがこの映画に関して、オススメしているわけでは
一切ありませんのであしからず…
後でクレームきても責任とりませんよ。

私はビフォアシリーズと呼んでますが1作目が
「ビフォアサンライズ~恋人までの距離」(どうでもいいけど何なのこの副題・・ダサいなあしかもこれ距離と書いてディスタンスと読ませるの。
イラっ)

アメリカテキサスの学生のジェシー(イーサンホーク)とパリジェンヌのセリーヌ(ジュリー・デルピー)が
旅の途中の列車で偶然隣に座ったことから意気投合し、オーストリアウィーンで途中下車
イーサンホーク演じるジェシーは明日の朝の便でアメリカへ発つので一緒にいられるのは夜明けまで・・
とここまで書いててすごい恥ずかしいんですけど。
設定だけ聞くと陳腐なラブストーリーみたいで。

まあ確かに1作目は超甘甘
だれかロマンティックと・め・ての世界です。

レコード店の視聴室にて…お互いにチラチラみるんだけど決して視線は合わせない

観覧車のシーンは卒倒級腰砕けない様に注意してね
それがリチャード・リンクレイターの手にかかるとこうなるの!
どーなるのって言われると困るんだけどなんかね、
会話がすごい。
ずーとしゃべりっぱなしでほぼカットがない!!
こんな長いセリフなんてあるかなあ?
役者もたいへんだなあ・・それともアドリブ!?
(しかもシリーズ進むにつれてもっとすごくなるよ)
て言うくらい自然にそこで起こってることを見てるような気分に。
こっちと映画の中の時間の流れが同じっていうか。
これは「6さいのぼく~」でも思ったけど
すごい引き込まれる。登場人物と同じように過ごしてるような不思議な感じです。
「お?いつの間に声変わりした?」みたいな
しかもその会話の内容が興味深い。これはそのへんのラブストーリーとは一線を画してると思うところ。
観終わった直後にすぐに最初から再生してしまう映画ってありますか?
あるんですねー
これですわ。
もうね、会話を全部書き出したいくらい、「あんときの会話もっかい観たい」
なんだかんだで10回以上観てます(照
しかし
標準仕様の男子には耐えられんでしょう。
だってずっとべらべらしゃべり続けて大した事件も起こらないし
見終わった後は「なんなんこの映画…」で終わるかなあ
そしてそして。
みんながそんな映画あったよねとすーっかり忘れた9年後
2作目が発表されました。
その名も
「ビフォアサンセット」
今回は副題なし!
サンライズから2人は9年越しに再会します。inパリ
でもって本当に演者が9歳年取ってるものだからすごいリアル
そういえばあの二人あの後どーなった??
っていうのをほんとに9年経った状態でチラ見せしてくる監督。
すごい手法だな…
イーサンホークがここで一気に頬がこけて老け顔に!!
(でもあの甘いマスクよりはこの老け顔になってから再ブレイクしたんだから
よかったよね)

オイオイ頬コケ過ぎだろう
ジュリーデルピーはますます美しく、しかし
9年前にちらっと見えた気がした片鱗が顕著に…
(アレ?気のせい?っておもったけど気のせいじゃなかった?)
世の中のいろんなことに怒ってて、ややこしく精神不安定度MAXでそれでいて
やっぱり頭の回転がはやくとびきり魅力的・・ってそんな人
あなたの周りにいませんか?
わたしはすぐに思い浮かぶ女性がいますけどね。

めんどくさいのに魅力的なセリーヌに メロメロ状態のジェシーさん
今回も爆発的にしゃべりっぱなしです
(ジュリーデルピーのインタビューで知ったけど実際はこの映画の脚本はかなり細かく
作り込まれていてアドリブはなし。神経がすり減るしとても疲れる映画なの。
次に撮るのに9年はかかるわね。 と仰ってました。)
今回はほんの2~3時間の出来事を描いているので本当に
リアルな時間経過です。
このあたりでこの映画の脚本は女性が書いてるって思い込んでたんですね
あまりにもこの複雑なセリーヌの内面設定と会話の内容とかね
で、調べてみたらなんか気の良さそうなおじさんで・・・
あっれ~おっかしいな~??
となったわけです。
でもこんなとこで驚いてたら次がすごいの
えー!!
監督オジさんなのにすごーーー!!ってなる事
うけあいな3作目。

気の良さそうなオジさん
誰もがほんのちょっと期待しつつ迎えた9年後
やっぱ出たね、2013年
「ビフォアミッドナイト」
待ってました!とばかりに観賞しましたんやけども・・
まず2作目で一気に老け込んだイーサンホークですが
今回は9年経ったと言うのにほぼ同じ⁉︎
ジュリーデルピーはこう見ると可愛く見えるけど…
あれれイーサン若返ったか?
対照的にジュリーデルピーが一気に太って
ザ•オバさんに(でも魅力的な女優さんであることには変わりはないです)

この辺の「男は年取っても渋さが加わって醸すよね〜」ってゆう
生物学的かどうなのか不明ですが男女の不公平感にも考えさせられるものがあります…

3作目の時のイーサンてばこんなにイケイケ‼️
セリーヌさんが終始イライラするのも納得。
まあこれだけでも相当なショックだったんですけど
この映画さすがに直視できません。
時の流れの残酷さをここまでまざまざと
リアルに見せつけてくる監督。
運命の出会いのなれの果てがこれだなんて・・・悲しすぎる!
というか恐い!!背筋寒いよ!早く別れて!なんて嘆く私はまだまだお子ちゃま
映画観た後にレビューをみたりするんだけども
なんとなんと意外な事に⁉︎
中年さしかかったくらいの殿方の評判宜しいようで・・
自分たちが抱える夫婦問題とリンクして身につまされるとか・・
世の日本人夫婦がこんな激しくやり合ってるなんて信じがたいな。
でも今回のセリーヌは更年期に差し掛かったホルモン的
ややこしさが加わり、もしかしたら世界共通繰り広げられる現象なのかも。
でもでも
これが救いようのない映画だって思われるとそうじゃなくて。
あの秀逸な会話劇はやはり健在です。
目をそむけたくなるような醜い夫婦喧嘩を見せられて
(あぶら汗がでて異常なまでに肩が凝った)
夢ばかり見てられないし現実はこうだと突きつけられてもなお
他人には分からぬ夫婦の深いつながりみたいなのを
見せてくる。
監督さすがです!!最後は震えたね、訳の分からん感情で。
ホトケのジェシー(イーサンホーク)の最後通告に。あのセリフすごい
ここに書きたいけど控えます。。
これ二度と観れないかもって思ったけど2回見ました!(もちろんZ氏のいない時)
やれやれ。
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